『バイオハザード ヴィレッジ(以下、バイオ8)』は2021年4月に発売されたバイオハザードシリーズ本編の流れを汲む作品だ。"VILLAGE"の先頭4文字"VILL"をローマ数字のⅧに見立てており、本編としては8作目になる。またタイトルにある通り、一つの村を中心に物…
『It takes two』は、2021年最高の1本になりうる作品だ。1人では遊べない。もちろんコントローラー2個を器用に1人で扱うことができれば、プレイ可能かもしれないが、そんな虚しさ200%の遊びをする人は少ないだろう。 このゲーム、とにかくよくできている。ま…
2021年4月に発売された『リターナル(Returnal)』。PS5専用ソフトであるため、そこまで本数が出ているわけではないだろうが、概ね高評価を獲得している新規IPタイトルだ。30時間ほどでクリアしたが、とても面白いタイトルだった。私はこれまでローグライク…
今さらだが、『フィルカル Vol.4 No.2』(2019)の「特集 ネタバレの美学』を読んだ。一部の記事は既に読んでいたりもしたのだが、今回通しで読んでみて大変面白かったので、その感想を書きたいと思う。特に私の好きなビデオゲームに絡んで考えることも多か…
イチャラブRPGとして話題になった『HAVEN』。2人の主人公のあまりのイチャイチャぶりに精神的なダメージを喰らった人も多いと思う。とにかく最初から最後までこのカップルはイチャイチャし続ける。しかしこのどうしようもなくバカっぽい物語はとても素晴らし…
『ウマ娘』が、流行っている。本当に流行っているのかどうか分からないのだが、多分流行っている。このゲーム、とても嫌だ。何が嫌って、あまりに下品だろうと思う。コンセプトとか色々と。こんな下品なものを「普通に面白いもの」として扱うことに強い抵抗…
2021年の2月に、突如としてSteamに新星のこどく現れた『Valheim』。オープンワールドのサバイバルアクションと言えば、もはや名作がひしめくレッドオーシャンであり、食傷気味とも言えるジャンルだろう。しかし、本作は遊んでみると実に遊びやすく面白いゲー…
ビデオゲームに関わる技術が高度に発達したことで、「ゲームと現実の区別がつかない」という話が度々されることがある。こうした話がされる時というのは、主に以下の3種類の観点で語られることが多いように思う。 グラフィックスや音響など、感覚に訴える表…
2019年にリリースされたガチョウが主人公のゲーム『Untitled Goose Game〜いたずらガチョウがやって来た!〜』は、かなり独特の雰囲気をまとっている。 日本語タイトルの副題にある通り、ガチョウが色んなイタズラをして、街の人たちを困らせる、というコン…
なんか泣けないですか?そうでもないですか。すみません。いや、もちろん泣けない人もいると思いますが、ついつい泣いちゃうって人も多いと思うんですよね。 スマブラに新ファイターが登場する。これだけで一つニュースになる。そして、思いもよらぬ、いやど…
2020年9月に日本語版がPS4で発売された『スノーランナー(SnowRunner)』。どういうゲームか一言で表現するならば「荷物を運ぶトラックシミュレーター」だ。荷物を運ぶために走る道路は、日常で見るような舗装された道路とは限らない。獣道のようなわずかに…
2020年9月に発売された『トニー・ホーク プロ・スケーター 1+2 (Tony hawk's Pro Skater 1+2 )』。私はPS2で発売された『3』以来のプレイで、ほとんど操作を忘れていたため、最初、よく分からずに苦労した。同じような悩みを抱えている購入者もいると思う…
歳を取ると涙腺が緩みやすくなるというのは、やはりあって、別に全然泣けるような状況でもないのに、無性に泣けてしまうということがある。 少年時代をゲームで過ごし、ゲームと共に育ってきた僕たちの世代は、ゲームの軽薄さというものを世間からの視線によ…
2020年7月17日に発売された『ゴースト・オブ・ツシマ(Ghost of Tsushima)』。元寇をテーマにした侍が主人公のオープンワールドなアクションゲームだ。侍が広大なフィールドで冒険するという作品は、多くの日本人ゲーマーが長く待ち望んだ作品だった。そし…
ようやくクリアした『Outer Wilds』。正直、長かった。この苦しい戦いに一応の勝利を収められた事は、すごい達成感であるとともに、これぞインディーゲームの醍醐味だと喝采を贈りたくなる。ただ、ネットでの多くの賛辞に同意しつつも、どこかこの作品にはわ…
2020年。前作から7年ぶりにリリースされた『ラストオブアス パート2(The Last of Us Part 2)』は、間違いなく傑作だった。まさかこれほどの傑作が生まれるとは、前作のあまりに素晴らしいラストシーンからは想像ができなかった。これ以上は蛇足にしかなら…
2010年にWiiで発売された『ゼノブレイド』。当時は、「唯一プラチナ評価を維持し続けたソフト*1」との文句で宣伝されたりもしていた。発売と同時に買ってプレイしたわたしは、確かに『ゼノブレイド』に夢中になった。とても面白かったし、傑作だとも思った。…
2013年に発売された『ラスト・オブ・アス(The Last of Us)』(以下、ラスアス)は、ゲーム史に何十年も残る傑作ゲームだ。そろそろ『Part 2』が発売されるこの時期に、どうしても書き残しておきたいと思い、この記事を書くことにした。本稿はネタバレ全開…
2020年6月5日に発売された『世界のアソビ大全51』。このソフトは、非常に満足度の高いものだった。最初は「クラシックなゲームのミニゲーム集なんて、今更なぁ」と思っていた。しかし実際遊んでみると、ついつい楽しくなってしまう。こんなシンプルな商品構…
ソシャゲの課金をためらう気持ち スマホゲームやソーシャルゲームにおいて、課金をすることにためらってしまう気持ちがある。最近ではそんなことを感じない人も多いと思うし、もはやゲームにおいてなんらかの「課金」は当然のことになっている。 しかし私な…
2020年5月26日に『マインクラフト ダンジョンズ』というハクスラゲームが発売された。ニンテンドースイッチで家族でマルチプレイを遊ぼうと思っている人も多いと思うので、その仕様について私が気になった点についてまとめておこうと思う。なお、あくまでこ…
2020年リリース。2013年にWiiUで発売されたこのゲーム。リマスターでSwitch/PS4/Steamに帰ってきた。7年ぶりにプレイしてみて、やはりこのゲームは大傑作だと改めて思った*1。本作は、下手の横好きを自認するアクションゲーマーにこそ遊んで欲しい。ゲーマー…
The original article (japanese) 傑作『バタフライスープ』が示すもの。私たちは「属性」の組み合わせではない - ビデオゲームとイリンクスのほとり -------- There's a masterpiece novel game called Butterfly Soup which can be played in Japanese on …
2019年。ヴァニラウェア制作。主人公が13人もいるアドベンチャーゲームと聞いては、その手の群像劇的なゲームが大好きな自分としてはプレイしないわけにはいかなかった。クリアして、アーカイブを読み倒す楽しさを十分に堪能したので、元は取ったなと思う。…
『ゼルダ無双』も『FE無双(ファイアーエムブレム 無双)』も、どちらの作品も、それなりに良くできているとは思う。しかし両作品ともに、敵の湧き方がとても気に入らない。同じような感想を持つ人もいるだろうと思うので、書き記しておきたい。 昔の真・三…
2019年リリース。小島秀夫監督作品。『デス ストランディング』(以下、デススト)は、今年、発売前に最も注目されたゲームだろう。何が面白いのか分からない訳ではないのに、なかなかその魅力を言葉にする事が難しい。そんな不思議な作品であるが、個人的に…
2019年リリース。『ルイージマンション3』は確実に面白いゲームではあるが、新奇性という点ではどこか物足りなさを感じさせる作品だった。 このゲームを遊んでいると『ASTRO BOT』のことを考えてしまう。PSVRという新鮮な環境で、古典的なプラットフォームア…
※本記事では物語などのネタバレはしてません。 ニンテンドースイッチ版『オブラディン号の帰港(Return of the Obra Dinn)』をクリアした。一応攻略情報などはシャットアウトして、なんとか自力で60人全員の安否を解明できた。クリアまで10時間。とても素晴…
2018年にスマホでリリースされた『フローレンス(Florence)』。本当に素晴らしいゲームで、多くの人が絶賛するように将来にわたって何年も参照される傑作だろう。 日常生活の何気ない動作をささやかなインタラクション*1で表現したところに本作の特徴がある…
2019年。ニンテンドースイッチで発売された『アストラルチェイン』。素晴らしいアクションゲームだった。「拮抗」難易度で一通りクリアしたが、そこまで難しくなかったため、多少のガチャプレイでも進めることができて非常に気持ちよく遊べた。発売前は『ニ…