ビデオゲームとイリンクスのほとり

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『マインクラフト』を遊んでいると、自分の凡庸さがよく分かる

久しぶりに『マインクラフト』を遊んでいる。ニンテンドースイッチ版のマイクラを勢いで購入してしまったので、いちから遊んでいるのだが、やっぱり面白い。特にサバイバルモードの序盤の展開はとても良くできていると改めて感じた。

 

イクラは自分がいかにクリエイティビティがない人間なのかを教えてくれる。家を作ればいわゆる豆腐建築になり、内装はベッドとチェストとかまどが置いてあるだけの殺風景なものになり、塔を建てても1ブロックのひょろ長い土ブロックの塔を建ててしまう。レッドストーンで回路を作ろうと試みるもYoutubeで見つけた自動ドアを真似して作るのが関の山。あとはもう世の中の「すごい人たち」がマイクラで作った巨大建造物の動画でも見ている方が楽しいのではないかと考えたくなる。

 

それでもマイクラが何かを作る喜びを教えてくれることは確かで、その喜びを継続的に享受するには学ぶことが必要になる。マイクラはただ一人で黙々とプレイするだけではなく、他人から学ぶこと、もう少し言えば「真似すること」の大切さを教えてくれる。オリジナリティのある自由度の高い遊びが可能だからこそ、何か自分一人で考えて独創的な遊び方をしなければいけないのではないかと思ってしまいがちだ。しかし、自由度の高い遊びであるからこそ、どれだけ他人を真似ても知らず知らずのうちに自分のオリジナリティが出てきてしまう。良い意味で「いいかげんに」真似ているからそうなるのであり、しかし結局のところ、それが確かな自分らしさにもなったりする。

 

実は、そんな凡庸と独創の両立こそが『マインクラフト』の魔力であるように思う。