ビデオゲームとイリンクスのほとり

ブログになる前の軽い話は以下で話してます。■Discord : https://discord.gg/82T3DXpTZK 『ビデオゲームで語る』 ■映画の感想は『映画と映像とテキストと』というブログに書いてます。https://turque-moviereview.hatenablog.com/ ■Twitter ID: @turqu_boardgame

映画などの感想についてはこちら『映画と映像とテキストと』で書いています。

 

 

2021-01-01から1年間の記事一覧

ゲームにおける”コラボ”はなぜ「嫌な感じ」がするのか?

スマートフォンのゲームでもそうだが、コンソールで発売される売り切り型のゲームでも、他のゲームや直接関係ないアニメや商品とコラボをする、というキャンペーンは数多く展開されている。コラボ企画の中には、正直「なんだかなぁ」と興醒めするような気持…

話題のジグソーパズル『The Sunny City』が良かった(感想)ネタバレなし

YouTubeなどで話題になったジグソーパズル『The Sunny City』。今回、最後まで遊んでみたので、その簡単な感想を書いてみたい。しかしネタバレはできる限りしたくない。普段、映画でもビデオゲームでも、ネタバレに対して私自身は結構ユルい。ゲームのレビュ…

名作『テイルズ・オブ・アライズ』は、「もう一度、厨二で良いんだ」と思わせてくれる作品

2021年9月。テイルズシリーズ25周年記念作品として、『テイルズ・オブ・アライズ』がリリースされた。海外レビューの点数の高さ(メタスコア87)に驚いた人も多いと思うが、クリアまでプレイしてみて非常にその評判の良さについても納得した。 本作はバトル…

『eスポーツのナラデハを考える』を読んでの感想

ゲーム研究の松永伸司さんが以下の面白い論考を書かれていたので読み耽ってしまった。本当に面白い。 eスポーツのナラデハを考える この論考は"eスポーツが他のスポーツ競技や将棋などの競技と比較して、独特に持ちうる特徴ってなんだろう?"という話だ。す…

Xbox Game Passのゲームが、起動したりインストールできなくなった時に行ったこと【2023.9.17追記】

ある日、突然Game Pass(ゲーパス)for PCのゲームが起動しなくなった。「プレイ」のボタンを押してもMicrosoft Storeのページに遷移してしまう。Xboxアプリには、緑色の帯のメッセージが出て、そこにあるリンクを押して対処先のページに遷移すると、Windows…

名作『In Other Waters』知性がもたらす生き物への賛歌

2020年11月にニンテンドー スイッチでもリリースされた『In Other Waters(イン・アザー・ウォーターズ)』。開発はJump Over the Ageという開発スタジオだが、メンバーはロンドンに住むGareth Damian Martinという1人だけの開発者のスタジオのようだ。販売…

『バイオ8』はシリーズで最もメタ的な視点に満ちた批評的傑作

『バイオハザード ヴィレッジ(以下、バイオ8)』は2021年4月に発売されたバイオハザードシリーズ本編の流れを汲む作品だ。"VILLAGE"の先頭4文字"VILL"をローマ数字のⅧに見立てており、本編としては8作目になる。またタイトルにある通り、一つの村を中心に物…

『It takes two』は「大切な人とプレイして欲しい1本」とかいう最大級のクソコメントがしたくなる傑作

『It takes two』は、2021年最高の1本になりうる作品だ。1人では遊べない。もちろんコントローラー2個を器用に1人で扱うことができれば、プレイ可能かもしれないが、そんな虚しさ200%の遊びをする人は少ないだろう。 このゲーム、とにかくよくできている。ま…

『リターナル』における”836”の謎とストーリー考察の限界について

2021年4月に発売された『リターナル(Returnal)』。PS5専用ソフトであるため、そこまで本数が出ているわけではないだろうが、概ね高評価を獲得している新規IPタイトルだ。30時間ほどでクリアしたが、とても面白いタイトルだった。私はこれまでローグライク…

フィルカル『特集 ネタバレの美学』を読んで、ビデオゲームのネタバレについて考える

今さらだが、『フィルカル Vol.4 No.2』(2019)の「特集 ネタバレの美学』を読んだ。一部の記事は既に読んでいたりもしたのだが、今回通しで読んでみて大変面白かったので、その感想を書きたいと思う。特に私の好きなビデオゲームに絡んで考えることも多か…

傑作『HAVEN(ヘイブン)』が描いた愛は何が特別だったのか?

イチャラブRPGとして話題になった『HAVEN』。2人の主人公のあまりのイチャイチャぶりに精神的なダメージを喰らった人も多いと思う。とにかく最初から最後までこのカップルはイチャイチャし続ける。しかしこのどうしようもなくバカっぽい物語はとても素晴らし…

『閃乱カグラ』はアリだけど、『ウマ娘』はどうしても受け入れられない

『ウマ娘』が、流行っている。本当に流行っているのかどうか分からないのだが、多分流行っている。このゲーム、とても嫌だ。何が嫌って、あまりに下品だろうと思う。コンセプトとか色々と。こんな下品なものを「普通に面白いもの」として扱うことに強い抵抗…

北欧神話サバイバル『Valheim(ヴァルヘイム)』をゲームパッドでプレイする時に知っておきたい操作方法&ソロプレイ感想

2021年の2月に、突如としてSteamに新星のこどく現れた『Valheim』。オープンワールドのサバイバルアクションと言えば、もはや名作がひしめくレッドオーシャンであり、食傷気味とも言えるジャンルだろう。しかし、本作は遊んでみると実に遊びやすく面白いゲー…

『ゲームと現実の区別が曖昧になる』論が見逃してしまいがちなこと

ビデオゲームに関わる技術が高度に発達したことで、「ゲームと現実の区別がつかない」という話が度々されることがある。こうした話がされる時というのは、主に以下の3種類の観点で語られることが多いように思う。 グラフィックスや音響など、感覚に訴える表…