ビデオゲームとイリンクスのほとり

ブログになる前の軽い話は以下で話してます。■Discord : https://discord.gg/82T3DXpTZK 『ビデオゲームで語る』 ■映画の感想は『映画と映像とテキストと』というブログに書いてます。https://turque-moviereview.hatenablog.com/ ■Twitter ID: @turqu_boardgame

映画などの感想についてはこちら『映画と映像とテキストと』で書いています。

 

 

2020-01-01から1年間の記事一覧

『Untitled Goose Game』におけるベルは何を意味しているのか?

2019年にリリースされたガチョウが主人公のゲーム『Untitled Goose Game〜いたずらガチョウがやって来た!〜』は、かなり独特の雰囲気をまとっている。 日本語タイトルの副題にある通り、ガチョウが色んなイタズラをして、街の人たちを困らせる、というコン…

スマブラの「新ファイター参戦ムービーへの海外の反応」はなぜ泣けるのか?

なんか泣けないですか?そうでもないですか。すみません。いや、もちろん泣けない人もいると思いますが、ついつい泣いちゃうって人も多いと思うんですよね。 スマブラに新ファイターが登場する。これだけで一つニュースになる。そして、思いもよらぬ、いやど…

『スノーランナー』が示唆する「男らしさ」表現の未来

2020年9月に日本語版がPS4で発売された『スノーランナー(SnowRunner)』。どういうゲームか一言で表現するならば「荷物を運ぶトラックシミュレーター」だ。荷物を運ぶために走る道路は、日常で見るような舗装された道路とは限らない。獣道のようなわずかに…

『トニーホーク プロスケーター 1+2 』で初心者が10万点を取るためのガイド

2020年9月に発売された『トニー・ホーク プロ・スケーター 1+2 (Tony hawk's Pro Skater 1+2 )』。私はPS2で発売された『3』以来のプレイで、ほとんど操作を忘れていたため、最初、よく分からずに苦労した。同じような悩みを抱えている購入者もいると思う…

『あつまれ どうぶつの森』は泣きゲーである

歳を取ると涙腺が緩みやすくなるというのは、やはりあって、別に全然泣けるような状況でもないのに、無性に泣けてしまうということがある。 少年時代をゲームで過ごし、ゲームと共に育ってきた僕たちの世代は、ゲームの軽薄さというものを世間からの視線によ…

『ゴースト・オブ・ツシマ』の「変な感じ」を受け入れないことは、不寛容なのか?

2020年7月17日に発売された『ゴースト・オブ・ツシマ(Ghost of Tsushima)』。元寇をテーマにした侍が主人公のオープンワールドなアクションゲームだ。侍が広大なフィールドで冒険するという作品は、多くの日本人ゲーマーが長く待ち望んだ作品だった。そし…

『Outer Wilds』をクリアして思う、そこはかとない不満と自らの落ち着きのないゲームライフ

ようやくクリアした『Outer Wilds』。正直、長かった。この苦しい戦いに一応の勝利を収められた事は、すごい達成感であるとともに、これぞインディーゲームの醍醐味だと喝采を贈りたくなる。ただ、ネットでの多くの賛辞に同意しつつも、どこかこの作品にはわ…

傑作『ラストオブアス2』のポリコレ表現とエリーの最後の決断について

2020年。前作から7年ぶりにリリースされた『ラストオブアス パート2(The Last of Us Part 2)』は、間違いなく傑作だった。まさかこれほどの傑作が生まれるとは、前作のあまりに素晴らしいラストシーンからは想像ができなかった。これ以上は蛇足にしかなら…

『ゼノブレイドDE』は思い出補正を凌駕できたのか。

2010年にWiiで発売された『ゼノブレイド』。当時は、「唯一プラチナ評価を維持し続けたソフト*1」との文句で宣伝されたりもしていた。発売と同時に買ってプレイしたわたしは、確かに『ゼノブレイド』に夢中になった。とても面白かったし、傑作だとも思った。…

『ラスト・オブ・アス』のラストの圧倒的な素晴らしさについて

2013年に発売された『ラスト・オブ・アス(The Last of Us)』(以下、ラスアス)は、ゲーム史に何十年も残る傑作ゲームだ。そろそろ『Part 2』が発売されるこの時期に、どうしても書き残しておきたいと思い、この記事を書くことにした。本稿はネタバレ全開…

『世界のアソビ大全51』の「ウサギと猟犬」が好みに合い過ぎていた

2020年6月5日に発売された『世界のアソビ大全51』。このソフトは、非常に満足度の高いものだった。最初は「クラシックなゲームのミニゲーム集なんて、今更なぁ」と思っていた。しかし実際遊んでみると、ついつい楽しくなってしまう。こんなシンプルな商品構…

課金しない人間ほど、なぜソシャゲの課金を嫌うのか?

ソシャゲの課金をためらう気持ち スマホゲームやソーシャルゲームにおいて、課金をすることにためらってしまう気持ちがある。最近ではそんなことを感じない人も多いと思うし、もはやゲームにおいてなんらかの「課金」は当然のことになっている。 しかし私な…

『マイクラダンジョンズ』をSwitch1台でローカルマルチする時の注意点

2020年5月26日に『マインクラフト ダンジョンズ』というハクスラゲームが発売された。ニンテンドースイッチで家族でマルチプレイを遊ぼうと思っている人も多いと思うので、その仕様について私が気になった点についてまとめておこうと思う。なお、あくまでこ…

『ザ・ワンダフル ワン・オー・ワン リマスタード(The Wonderful 101 : Remastered)』で再びこのゲームの素晴らしさを思い知った

2020年リリース。2013年にWiiUで発売されたこのゲーム。リマスターでSwitch/PS4/Steamに帰ってきた。7年ぶりにプレイしてみて、やはりこのゲームは大傑作だと改めて思った*1。本作は、下手の横好きを自認するアクションゲーマーにこそ遊んで欲しい。ゲーマー…

Butterfly Soup. The importance of not limiting.

The original article (japanese) 傑作『バタフライスープ』が示すもの。私たちは「属性」の組み合わせではない - ビデオゲームとイリンクスのほとり -------- There's a masterpiece novel game called Butterfly Soup which can be played in Japanese on …

『十三機兵防衛圏』必然性の物足りなさとその革新性

2019年。ヴァニラウェア制作。主人公が13人もいるアドベンチャーゲームと聞いては、その手の群像劇的なゲームが大好きな自分としてはプレイしないわけにはいかなかった。クリアして、アーカイブを読み倒す楽しさを十分に堪能したので、元は取ったなと思う。…

『ゼルダ無双』と『FE無双』の敵の湧き方が気に入らない

『ゼルダ無双』も『FE無双(ファイアーエムブレム 無双)』も、どちらの作品も、それなりに良くできているとは思う。しかし両作品ともに、敵の湧き方がとても気に入らない。同じような感想を持つ人もいるだろうと思うので、書き記しておきたい。 昔の真・三…